晴海通り

華麗なるバレエの晴海通りのレビュー・感想・評価

華麗なるバレエ(1972年製作の映画)
3.9
ソビエトから亡命し、1960年代前半から80年代半ばまでヨーロッパを中心に活躍したバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフのドキュメンタリー。あのパリ・オペラ座の芸術監督を務め、昨年の大晦日に引退したマニュエル・ルグリなどのスターダンサーを見出した功労者。本作は亡命から10年ほど経った1972年ごろの脂の乗った時期の彼の映像なので、今となっては大変貴重だと思いますが、当時完成版を鑑賞した彼はなぜか激怒し映写室から出て行ってしまったそうです。確かに後半の『マルグリットとアルマン』の映像は万華鏡のような加工がうっとうしいですが。ただ伝説と謳われたマーゴ・フォンティンとのコンビはやはり素晴らしいです。

体格も踊り方もノーブルとは決して言えないけど、ほとばしる情熱を全身にみなぎらせて踊るヌレエフが大変魅力的です。ご関心おありの方は彼の『白鳥の湖』や『ロミオとジュリエット』をぜひご覧ください。すごいので。
晴海通り

晴海通り