一人旅

香港発活劇エクスプレス 大福星の一人旅のレビュー・感想・評価

4.0
サモ・ハン・キンポー監督作。

『五福星』(84)に続く「福星」シリーズ第2弾ですが、前作とストーリー上の繋がりがない上にメインキャストの役柄も変更されているため、直接的な続編ではなく正しくは精神的な続編となっています。

第2弾の舞台は日本で、ヤクザに監禁された相棒の刑事を救い出すべく、香港警察刑事&コソ泥5人組&美人刑事が来日して奮闘するというアクションコメディで、富士急ハイランドや都営新宿線を始めとして日本の観光名所で実際にロケを敢行しています。

仕掛けだらけのお化け屋敷を舞台としたユニークなアクションや、忍者・侍・芸者・学ラン武闘家の登場、ヤクザが取り仕切る伝統的な博打…と変に“和テイスト”な光景が見物となったアクションコメディで、女性ボディビルダーの西脇美智子さんが極道妻風の出で立ちで登場し自慢の筋肉を見せつけています。

ユン・ピョウは序盤で監禁される刑事役なので前作に続き出番は少ないですが、今回は幼馴染という設定のコソ泥と刑事を演じたサモ・ハン・キンポーとジャッキー・チェンは本格的な格闘劇を披露していますし、ジャッキー・チェンにいたっては富士急ハイランドの観覧車をよじ登るという危険な離れ技やアラレちゃんの着ぐるみを着たポップな姿まで見せています。

蛇足)
物語と無関係なコメディシーンの挿入は前作を踏襲していて、日本のホテルレストランで注文をジェスチャーで伝えるシーンの馬鹿馬鹿しさは一級です。
一人旅

一人旅