マーくんパパ

グリニッチ・ビレッジの青春のマーくんパパのレビュー・感想・評価

3.7
1953年のグリニッジビレッジ、俳優・作家・画家になる夢を抱えて若者たちが下積み勉強に集まる町。親の心配を振り切りこの町にやって来たラリーを中心にこの町で知り合った仲間たちとの交流を描いた青春映画。アクターズ・スタジオからスターになったマーロン・ブランドに憧れ、彼の映画セリフを口真似したり駅のホームに落ちていたコーラの空き瓶拾ってアカデミー賞受賞のスピーチ練習したりといつの日かハリウッドで成功したい思いを体で表現していると警官が近寄って来て酔っ払いと間違えられて追い払われる。夢の舞台への助走準備の通過駅になるのか夢破れる終着駅になるのか、そんな夢と挫折の分岐点の町グリニッジビレッジの空気感を色々な若者点描しながら伝えてくれる。ラリーの両親、心配症のシェリー・ウィンター母ちゃんのお節介行動の後ろで毎回困ったものだと宥め辟易しつつも息子に優しい表情でエール送ってるマイク・ケリン父ちゃんがとてもイイ味でした。