Noir

アイデンティティーのNoirのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
4.0
真実は1つとは限らない。

雨の降り注ぐモーテルには、身動きのとれない客たちが集まっていた。

面識のない者同士であるにも関わらず、客が次々と殺される殺人事件が発生する。

人里離れたモーテルで起こる惨劇を描いたサスペンス・ミステリー。

ヒッチコックの名作「サイコ」のトリビュートともとれる内容。察しのいい人なら冒頭である程度の予想がついてしまうかもしれない。

殺人事件が発生した場合、捜査を進めていけばバラバラになったピースがはまり、真相にたどり着くのが通例だ。

しかし本作はピースがはまるどころか、話が進むにつれて複雑化していく。あまりにできすぎた男女11人の共通点。そこには全てを覆す衝撃の真実が!

ラストはさすがに無理があるように思うが、これはあくまで〇〇〇〇〇だからこそ描ける展開。

90分というコンパクトにまとまったサスペンスの良作。
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