ごまよ

アイデンティティーのごまよのネタバレレビュー・内容・結末

アイデンティティー(2003年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

嵐の夜に人里離れた一軒のモーテルに閉じ込められた女優や警官、囚人などの計11人。一人、また一人と惨殺され、恐怖と疑念が蠢く。一方、ある一室では死刑を直前に控えた殺人鬼の再審理が行われていた。
大どんでん返し系のサイコスリラーサスペンス。
現実で行われている再審請求審と、マルコムの中の人格で繰り広げられる殺人事件の2つが繋がったとき、衝撃を受けた。
ミスリードが多く、真相が分かりづらい構成になっていてサスペンスとしても凄く面白かった。
誕生日が同じなのは、1人の人間の中の人格だからと理解できる。しかし、同タイミングで出てきた“ファミリーネームがアメリカの州になっている”のはどういう意味合いがあるのか疑問が残る。「昔見た映画で10人殺されるものがあったけど、実は全員犯人から恨みを買っているという共通点があった。」という話と、“モーテルの裏に先住民の墓地がある”って話から、“アメリカの州を名前に持つ者たちが、開拓の歴史の中で殺されてしまったネイティブ・アメリカンの恨みを買って殺された”っていう心霊系のオチのミスリードになってるのかと思った。しかし、ファミリーネームが明かされたタイミングでは既に人格同士の殺し合いであることが明かされてたと思うから、この推測は違うと思う。
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