事故によって亡くなった兄、生き残った弟。家族にある一緒に生きなければいけない呪いと、母の寛大な愛の虚構性を描いた秀作。
ショックから自殺未遂した弟、同じく病院にいたカレン。慢性的な自殺欲求と、自殺欲求の克服、この対比がかなり良かった。
やはり『ヘレディタリー』に似てるんです。兄弟のうちの一人が亡くなって、愛の格差を知る。愛は平等ではないということを悟る。
エンディングも悲劇的で、『普通の人々(原題:Ordinary People)』というタイトルを持ちながらも、家庭から誰かが脱落して終わるという。