みのむし

普通の人々のみのむしのネタバレレビュー・内容・結末

普通の人々(1980年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

これは題名から興味をそそられていました。普通の人々って一体どんな人なんだよと思いながら。それで観たんですけど、私なりにこういうことを言いたいのかなと勝手に解釈してみました。以下は私の勝手な解釈です。

兄が亡くなる前のコンラッドの家族のことを普通の人々と指していたのか、亡くなってからの家族のことなのか。劇中では兄が出てくるシーンはそんなにありませんし、後者なのではないかと思うのですが、兄が亡くなってからのこの家族は普通なのかということなんですけれども…そもそも普通とは?という常々よく思う疑問にぶつかりまして、「普通」を辞書で調べました。「いつでもどこにでもあって,めずらしくない・こと(さま)。」(大辞林より)と定義されています。兄が若くして事故で死ぬのはどちらかと言うと珍しいことですが、その後のコンラッドの家族の行動は特に珍しいものではないと思います。現に私の周囲で絵に描いたようなアットホームな家庭なんて珍しいです。どの家庭も何かしら問題を抱えています。それが普通なんだと思います。家族が崩壊していく姿もよくあるものだと思います。
題名を普通の家族ではなく、普通の人々としたところがなんか悲しいものがありますけど、家族の在り方をかんがえる、よい映画でした。
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