おバカ犬

グリーンマイルのおバカ犬のネタバレレビュー・内容・結末

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

トムハンクス主演作品を鑑賞。大好きな刑務所映画、心を揺さぶるストーリー。しかし、これは観るのが辛い…。


🎬硬派な刑務所ものと思いきや
意外とファンタジー。そしてこのファンタジー要素が大きく効いてくる。ここからはそれを観るのが辛い理由をツラツラと。


😫辛い理由その1
190分は長い。ただ、観始めると続きが気になって割とガンガン観ちゃうので、この第一関門は突破するに容易い。


😡辛い理由その2
パーシーに心底腹立つ。彼は下っ端の看守なのだが、こいつが他作品に類を見ないほどのうざいキャラなのだ。そもそもコイツ、死刑の電流スイッチを押したいというイカれた理由で、死刑人が集まるE棟の担当にコネでなったのだが、その行いは幼稚で低俗。

死刑囚を煽ってバカにし秩序を乱すわ、上官にはコネコネコネコネで楯突くくせに、いざ危機が迫るとビビって何もできずおもらしをするヘタレ。それでも態度だけは依然偉そうで、死刑執行日にも私怨で職務を怠り、会場をめちゃくちゃにする。

コイツが開始30分くらいでボコボコにされていなくなるならいいんだが、まぁしぶといんだこれが。


😭辛い理由その3
E棟の迎える結末が辛すぎる。似たようなジャンルの有名作品に『ダンサーインザダーク』があるが、私は今作の方が断然キツかった。まぁ後者も初見で心が沈んで以来一度も観ていないので、単純な比較はできないかもしれないが。

で、今作の悲しいところって、どうにかできなかったのか?ってところ。だって、冤罪ってわかっていたんでしょ?いくら死刑を待つ房だとしても、それを無罪には覆せないの?

不思議な力があっても、神秘の力や非科学的な証明では、法を覆すことはできないのか…! 関わった人たちは誰もが冤罪と信じて疑わないのに、周りに罵られながら、彼ら自身が手を下さなければならない辛さよ…!


🕺キャストに関して
トムハンクスは堅物役が本当に似合う。あと個人的に、小便する時の悲痛感と爽快感がいい。コーフィ役の大男は、他のアクション映画でも観たことがあるが、どうしても今作の心優しい大男がよぎってしまう。


⭐︎総評⭐︎
1度は必ず観てほしい素晴らしい映画。しかし辛い内容なので、覚悟が必要かもしれない。


あらすじ
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物語は老人ホームでのポールの昔話から始まる。彼はかつて、死刑の決まった囚人が送られてくるE棟の看守をしていたのだ。ある日そこに送られてきた大男コーフィが、彼らの運命を変える。

その大男、人の病気を吸い込み治す力があった。ポールやネズミ、奥さんの病気を治し、逆にパーシーに病気を送り込んだりも。こんな心やさしき男がなぜ死刑囚なのか。彼らは疑問に思う。

2人の少女殺し、それは新たに収容されたキチガイが真犯人だったのだ。それが分かっても、コーフィの死刑は止められない。生まれて来なければ…という思いのまま、彼の死刑は終わる。

ここで語りは終わる。自然の力に触れたポールは、実は現在108歳。ネズミのジングルスでさえまだ生きている。いったい彼は、いつまで生きるのか。でも、死なない人なんていない…。
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