たか坊

異人たちとの夏のたか坊のレビュー・感想・評価

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
4.5
大林印ノスタルジックファンタジーホラー系

30年近く前に亡くなった両親に、主人公の男が出会う話。なかなか不自然な登場の名取裕子。逆に東京の下町にあんな鶴太郎みたいな人よくいたな。後半は大林組特有のトンデモ展開。でも嫌いになれないんだよなぁ。全体を通してみられるノスタルジック感が本当にたまんない。俳優陣の演技も素晴らしい。秋吉久美子が若くてほんとにきれい。

劇場公開時、子供ながらに観て感動し、ずっと心に残っていたが、以降あの感動を再び味わえるのか怖くなり、観れる機会もあえて観ないように避けていたが、ついWOWOWでの放送で観てしまった。そんな心配も要らず、やはり変わらずの号泣でした。あの時の状況とは違い、今は自分も父を亡くし、主人公と似たような状況になり、感情移入しやすくなったのか、もっとこの映画が好きになった。
自分も浅草で生まれ、いつもあの辺りを父にご飯や遊びに連れて行ってもらえたのを思い出す。70〜80年代の浅草。確かにあんな感じだったなぁ。今はずいぶんと変わってしまったがやはり自分にとっての故郷。なんかキュンとくるものが。今半のすき焼きが食べたい。今はもういなくなってしまったけど、オヤジにすき焼きを奢りたいな。
たか坊

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