Stevie

異人たちとの夏のStevieのレビュー・感想・評価

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
4.4
本作のハリウッドリメイク版「異人たち(ALL OF US STRANGERS)」 が公開した。
その前に原作を観ておくべきか迷った末に鑑賞。
なんと意外にも大林監督の作品をちゃんと観たのが本作が初かもと、少し恥ずかしい気持ちになったが、今作で彼の凄さを認識しました。
山田太 一原作のこの映画は1988年に公開された。

マンションに1人で暮らす原田はある日の晩に、下の階に住んでいるという女性ケイに1人で飲みきれないシャンパンを一緒に飲まないかと誘われるシーンから始まる。
その日、原田は彼女を冷たく追い返すが、次の日から奇妙な出来事が彼に訪れる。
幼い頃に住んでいた浅草を訪れると、彼が12歳の時に交通事故で死んだはずの両親が実家で暮らしていたのだ。
何事もなかったかのように物語が進んで行くのだか、ラストは予想もしない展開で幕を閉じる。
ホラー映画としてのくくりでもあるが、テーマは愛であると感じた。
小さい頃に両親を亡くし、心ここに在らずな主人公が、自分をさらけ出していく様は観ていて心を打たれた。
そして、劇中映し出される昔の東京のネオン街、浅草の街並み、背景がとても綺麗で良かった。
何よりも主演の風間杜夫が素晴らしかった。。
Stevie

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