寂々兵

暴力団再武装の寂々兵のレビュー・感想・評価

暴力団再武装(1971年製作の映画)
4.0
工業都市における地元の弱小やくざVSやくざを潰しにかかる警察VS都市開発に参入してきたやくざ(ハト派)VS都市開発に参入してきたやくざ(タカ派)VS日雇労働者。これだけのオッサン達が混み合っている中、どの立場の人たちが争っているのかが一目で分かる筋の組み立て方、さすが東大出の監督だけある。そしてハト派(鶴田浩二)とタカ派(丹波哲郎)の掛け合いが面白い。鶴田浩二が「切った張ったの時代じゃねーんだ」「てめーは任侠道のクズだ」とボロクソに言われ、任侠から実録に路線を変えていく東映の小ネタが随所に散りばめられている。これまで自分で築き上げてきた城を自らぶっ壊すかのような酷過ぎるオチ、ゲラゲラ笑いながら観てた。佐藤純彌サイコー。
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