スパイダー／少年は蜘蛛にキスをするのtagomagoのレビュー・感想・評価

取っ掛かりがないので少々困る映画ではあるけど抑制された演技にソリッドな演出はかなり硬派な出来ばえ。蜘蛛の糸を渡るかのようにグラグラとする映画で主人公の記憶が曖昧なので起こるサスペンスがしっかり機能しているようにみえる。レイフ・ファインズの特に語ることをしない演技はこの映画の骨格になっていると思う。本当にみんなダンマリな映画である。オチに関してはそれしかないって感じで特に驚きはなし。イギリスの匂い立つ映像は加点。