冒頭ウディ・アレンがあるアーティストについて語る。
これはドキュメンタリーかと思ったが、その後は物語が始まり一安心。
ジャズギタリストのエメットが奏でる音色は客を虜にする。
しかしギターを手放すと女遊びが顔を出す。
そんな芸術家にありがちな気質を持つエメットが出会うのは、ハッティというしゃべれない娘。
ウディ・アレンそのままの雰囲気がこの映画にはあり、全編ジャズの音楽が響き渡る。
ショーン・ペンは相変わらず硬軟自在だ。
ウディ・アレンが監督に専念したのは分かる気がする。
しゃべらないが魅力的な可愛さを持つサマンサ・モートンも相手役には充分だ。
規模としては小品ではあるが、アレン映画としてはこれでいい。