青二歳

モントリオールのジーザスの青二歳のレビュー・感想・評価

モントリオールのジーザス(1989年製作の映画)
3.5
カトリックのケベック産変わり種イエス像。商業演劇から離れた演劇を作ろうとする演出家がイエスになぞらえられる快作。カトリックの土壌はどうも芸術家はなにがしかキリスト教を扱う傾向が。
素直に観れば若き芸術家の青くさい青春譚なんですけど、その芸術至上主義を殉教、それも人間の罪を背負ったイエスの磔刑になぞらえるという。80年代らしいくどさもよい。

一応【あらすじ】
新進舞台演出家(多分イエス)が教会からキリスト伝の舞台化を依頼される。高評価を得るも、あまりの人気とその斬新な演出に神父から圧力がかかる。新しい芸術への弾圧は根回しされ活躍の場は奪われるが己を貫く主人公。その道が止まっても、彼に見出された役者たち(多分弟子たち)はその芸術を広めるため歩み出す。
青二歳

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