ニャントラ

MEMORIESのニャントラのネタバレレビュー・内容・結末

MEMORIES(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

リバイバル上映で初鑑賞。リバイバル流行ってますねえ。ずっと気になってたから観れてよかった!自分的にはまあエンディングの卓球さんの曲がやっぱサイコーーーーー(てか映画館の音響でテクノ聴くの気持ち良すぎ、クラブ行きてー)って感じだった。
内容について。「彼女の想いで」は悲しい話だったね……今敏らしい演出も見られてよかった。あの現実と虚構が入り混じる感じが今敏っぽいなあと思った。エミリーを失ったトラウマの大きさがつらくて泣いた。ミゲルはあのまま死んじゃうのかなあ。幻覚の中でご飯食べればお腹空かないのかなあ。クラシック音楽と共に破壊シーンが描かれる演出、エヴァが初見だったけど今回もそんな感じのシーンがあり、大元の元ネタはなんなんだろうかと思っている。
「最臭兵器」は普通にコメディとしてめっちゃ面白かった。オチよ!要人が集まる感じがちょっとシンゴジラっぽくもあった。てかカプセル飲んでて自分だけ生き残ってる時点で気づくだろ。あれみんな気を失ってるだけならいいけど、死んでたら本当に最悪。いい匂いで花が咲くのって結びつくようで結びつかない(だって、花は咲いて匂いを出すけど匂いを感知して咲くものではないから)のが不思議な感じだった。
「大砲の街」は、作画が大友克洋らしいなあと思った。荒削りな線、スチームパンクな背景。クレーンで砲弾吊るシーンがなんかよかった。疲れすぎてて、最後少しうとうとしてしまいもったいなかった。
アニメ映画だけどカット割?とかはすごく映画的に感じた。映画をアニメで描く意義ってなんなんだろうな、と思ったけど、やっぱりどれだけCGが発達しても奇想天外な映像はアニメーションじゃないと冷めてしまうところがあるよなあと思う。現実の拡張がCGなら、アニメは完全に空想の世界。完全に空想の世界を描くなら、やっぱりアニメーションなんだろうなあと思った。じゃあ秒速5センチメートルみたいな写実的なアニメはアニメでやる必要はないのか、と言われると、それもまた違う話だけど。そのようなことを思った。
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