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L.A.コンフィデンシャルのkojikojiのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
3.7
1997年 アメリカ 監督:カーティス・ハリソン
●ラッセル・クロウ(バド)
●ガイ・ピアース(エド)
●ケビン・スペイシー(ジャック)
●キム・ベイシンガー(リン)

 1990年代、私は仕事でほとんど映画から遠ざかっていた。だからこんな傑作も観ていない。
 
 なるほど、「タイタニック」とアカデミー賞を争っただけの映画だった。重厚なクライムサスペンス。話も大きく、どこまで観客を連れて行くのか先がみえないし、読めない。だから楽しい。しかも三人の刑事が個性派揃い。たっぷり楽しめる。こんな映画、できたら週に1本ぐらい観たいけど、それは贅沢な望み。傑作だ。

 舞台は1950年代のロス。アメリカが一番勢いがあり、しかもなんでもありの時代。クライムサスペンスにはもってこいの背景だ。
 ハリウッド全盛期。モンロー、オードリー、ディーン、ブランドが活躍していた時代。その華やかさが映画の画面、随所の見える。

 マフィアのボス逮捕による暗黒街の混乱の最中、カフェで元刑事を含む6人が惨殺された「ナイトアウルの虐殺」事件を捜査するロス市警の3人の警官が、捜査を進めるうちに警察内部の腐敗に直面する人間模様を描いている。

 時代が時代なだけに、娼婦も全盛期のハリウッドスターのような化粧をして華やか。その娼婦の一人を演じているのが紅一点キム・ベイシンガー。この手の役をさせたらピカイチの女優。この映画でしっかりアカデミー賞助演女優賞をとっている。「色香漂う」とは彼女のためにあるような言葉だ。

 なんとなく怪しいと思っていた男がやっぱり主犯だった。
 クライムサスペンス、このあとを書いたら面白さが半減するので、あとは映画鑑賞してたっぷり楽しみましょう。

#2022-323
死ぬまでに観たい映画マイベスト1000-122
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