おとなーな雰囲気漂う50年代のロサンゼルスの裏社会を舞台にしたハードボイルド犯罪映画。ハリウッド黄金時代の“夢の街”らしい、きらびやかな世界にも浸ることできる作品。ノワール調なクラシック映画を現代人向けに仕立て直してる感じだから映像も音楽もとてもスタイリッシュ。隅々まで手が行き届かれたシーンがテンポよく展開されて集中が途切れることありませんでした。
カフェで発生した惨殺事件の真相をケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースが扮する3人の刑事が追う。各々のスタイルで捜査する3人の刑事が、ときには交差しときには連携を見せる、という流れも作品を面白くしています。
そして、この3人に加えて作品に深みを与えいるキャストがもう2人…。
スクープを狙うゴシップ誌の記者に扮するダニー・デヴィート。食えないヤツっぷりがぴったりで全体にいい感じのアクセントになってます。
そして、40年代に活躍した女優ヴェロニカ・レイク似をウリにした娼婦に扮するキム・ベイシンガー。右目が隠れるヘアスタイルはヴェロニカ・レイクのトレードマークだったのだそう。その髪型に似せているのがなんだか興味深かったです。