モッチ

海へ See Youのモッチのネタバレレビュー・内容・結末

海へ See You(1988年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

88年のパリダカのTV映像なのか、帯同しての独自ロケだったのかはわかりませんが、実際の映像がふんだんに使われているのにハッとしました。DAFトラックの痛ましい死亡事故もしっかり映画の中に入っていました。車主体だからなのか、バイクで足を切り株に引っ掛けて複雑骨折したオリオールのシーンは無かったけど。

主人公がサポートカミオンのクルーってところもサポートカミオンの大事さ、大変さをわかってらっしゃるなと感じました。当時のパリダカのワークスチームが勝ちに行くための作戦でしたから。

競技車両同士の無線はルールで禁止、カーナビもスマホもない、ルートブックもざっくりだし、道無き道で市販地図も役にたたない。競技中の事故で命を落とすこともあったし、各国転戦する中で内戦や山賊に襲われて命を落とすこともあったこの時代の過酷さを許せる範囲で映像化したのではないかと思う。

砂漠の雄大さ、ラリーの過酷さ、車の墓場感は途中途中のリアル映像でも伝わってくる。たぶん、競技期間外でのロケもしたんだと思いますが、競技車両をお借りしてまで撮影されたのではないかと。そこまで車作ってまで撮るとは思えませんし。

願わくはもっとドキュメンタリーに寄せても良かったのではと思ってしまいます。ただ、この時代、パリダカ総集編のTV番組の方が痺れるドキュメンタリーだったからなぁ、というのがあったのかもしれません。栄光への挑戦 パリダカール15000kmっていうTV番組もありましたし。

とにかく88年のパリダカ総集編を見てからこの映画を見て欲しいです。
個人的には93年のテレビ朝日のパリダカ総集編が秀逸だと思っています。

ちなみに映画のほうはぶっちゃけ役者達の人間ドラマの筋書きが、、、再生速度を上げながら見ましたのでそういうものだったという私見です。
モッチ

モッチ