モッチ

疑惑のモッチのレビュー・感想・評価

疑惑(1982年製作の映画)
4.0
法や規約などの決まり事と人間の感情との理不尽さ、儚さを感じました。

誰しもが思う人情的にはあいつは悪、裁きたい、我が子だから愛おしみたい、継母だけど育てたい、邪魔されたくない、でも世の決め事に従わざるを得ない、そんな理不尽な俗世間の儚さをすごく感じました。


桃井かおりの悪女たらしめる雰囲気、岩下志麻の家庭より仕事を選んだ的なキャリアウーマン振り、横を固める記者や警察・検察の心情や立場、人間の欲望と理性、人間臭いドラマがキャスト総出で映像から飛び込んできた、そんな印象です。


古い作品ですが、不変な人間の感覚なんだろうなと。

ドラゴンボールの、ベジータが悪なのか正義なのか、裁くべきなのか否か、みたいなサジェスチョンを何か思い出した感覚です。
モッチ

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