アむーレ

シャーロック・ホームズのアむーレのレビュー・感想・評価

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)
3.6
アーサー・コナン・ドイル原作の大人気推理小説『シャーロックホームズ』を題材としたアクションミステリー映画。続編には『シャーロックホームズ シャドーゲーム』があるが、その前編となる第一作目。

いやぁ、主要人物が実力派役者揃い。
ホームズに言わずもがなロバート・ダウニー・Jr.、ワトソン博士に『ガタカ』や『A.I.』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』などに出演しているジュード・ロウ、アイリーン・アドラー役には『アバウトタイム』『サウスポー』『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス。
監督には実写版アラジンなどの監督を務めたガイ・リッチーが指揮した。

舞台は1890年のロンドンなんだけど、当時の景色が雰囲気がよく再現されており、とてもノスタルジックで美しさを感じました。
ストーリーが進んでいくうちに次々と判明していく人間関係、善と悪の相関図を発見していく面白さが味わえます。
あらすじとしてもミステリー映画でありながらそこまで難しさはなく、見易いと感じました。

自らの黒魔術の儀式のために次々と殺人を犯していった人物が名探偵ホームズやワトソン博士の活躍により御用となり、犯人は絞首刑となり死亡した…と思われたが、その人物が墓から突如よみがえる。この人物を追うホームズだったが、この墓から逃走した人物が企むこの先のシナリオは国会議員までをも巻き込み世界を恐怖に陥れるほどの壮大な計画だった…。

話の最初から『死んだ人物が生き返る』というとんでもない謎からスタートするのでストーリーの掴みはバッチリ。
そこから意外な人物が黒幕だったり、敵と思われた人物がホームズの力になってくれたりと、ストーリーの展開を大胆に左右に振る仕掛けもあり面白い。

ひとつ残念なのは、前述のような人物関係、相関関係がキーとなりストーリーに良い意味での裏切りがあるのは面白いのだけれど、犯人の使うタネやホームズが明かしていく謎の種明かしが複雑で難しいのとテンポが速すぎるのでなかなか付いていく、理解するのが難しかった点。
そもそも黒魔術とはなんぞやと全く馴染みがないところから色んな闇の秘密結社や儀式などが登場するので、そのあたりの魔術に関する知識などがあるともう少し楽しめるのかなとは思いました。

ただ、細かいことは置いておいてイマイチ理解が難しくても、相関関係は十分追えるので大枠として十分楽しめるストーリーになっていると思います。

最初の、絞首刑で生き延びた種明かし…なるほどあんな感じなんだ(笑)
黒幕の存在とか分かったからこそ納得したわ。
科学的な検証については知識がないので正確なのか本当にあんなことができるのかは不明。
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