ふじPONっ

シャーロック・ホームズのふじPONっのレビュー・感想・評価

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)
4.3
1800年代後半のロンドン
闇の力を持つとウワサされるブラックウッド卿(マーク・ストロング)
彼が企てる世界征服の陰謀の成否は
シャーロック・ホームズとワトソンの二人に託された…

世界一有名な名探偵をガイ・リッチーが拡大解釈
従来の冷静沈着で英国紳士のイメージよりも、格闘技の達人、変人の部分を増幅させ「静」より「動」を強調
さらにスチームパンク、ゴシックと言った世界観の中、ロンドンを疾走させる。

オープニングのパルクール、賭けボクシングの連続技、銃撃戦に爆発とアクション要素も充実

映画オリジナルのエピソードだが原作の小ネタも充実している。
銃弾で描くVRの文字や、アイリーンの写真、発表されない事件の数々etc…
ホームズのワトソン愛も拡大解釈され、ワトソンの結婚を巡る痴話喧嘩もオッサンのラブコメの様で笑える要素。

人間味溢れるホームズは公開当時に賛否両論だったが、時が経っても色褪せない魅力がある本作は、聖典同様、最高のエンタメ作品の一つだと確信できる。

霧の都ロンドンのどんよりした空とは逆に、生き生きした二人が街中を駆け回る姿は何回見てもワクワクさせてくれる。
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