ひれんじゃく

シャーロック・ホームズのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)
4.9
何回目かわからないけど再鑑賞。毎回面白くて困っている。ハンスジマーの音楽もメチャクチャいい。ワトソンくん好きすぎなホームズとまんざらでもないワトソンくん、がいりちの性癖があまりに丸出しで毎回ニヤニヤしてしまう。アイリーンと3人でブラックウッドを止めるところとか撮ってて楽しかったろうな。そしてブラックウッドもがいりちの好きピであるマークストロングだし。性癖の塊映画じゃん……アイリーンの扱いが古臭いなと思ったけど時代も時代だしがいりちは男同士の友情を描くことしかできない男だったと思い直す。ジェントルメンもそうだったもんな……

初めて見たのはたしか小学生の時だったと思うけど、何回見直しても「お、おもしれェ〜〜!!!」と興奮で胸がドキドキする作品ってやっぱりいいなあ。帰る時に「すごいこの曲!!!絶対忘れないぞ!!覚えて帰るぞ!!!!」と意気込んで見事に忘れたのを思い出した。ありがとうSpotify。ありがとうYouTube。便利な時代になりました。

こう歳を重ねてから見直すと色使いとかショットに気を使ってるってことにも気づけたし。そしてブラックウッドの死に方、芸術点が高すぎる。科学を魔術に見せかけて人を害してた人間が最後の最後で科学(技術)的とも魔術的ともつかない死に方をしたのがさあ…運とそれまでの要因ががっちり半々くらいで噛み合ったからこそのあの美しい死に様がすげえ。魔術から脱却しつつある社会の象徴的な、新技術を取り入れた橋で吊られて死ぬところも大変によい。
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