このレビューはネタバレを含みます
入院期間中鑑賞の2本目。
アルカトラズ繋がりで。
病院にいると無性に脱獄ものが見たくなる。
オープニング、雨降り頻る闇夜の中、
アルカトラズへ連れてこられたモリス。
独房まで真っ裸で歩かされ、
看守が鍵をかけ一声「ウェルカムトゥアルカトラズ!」からの雷鳴の轟き。
地道な設定ながら、凝りに凝った構成が、脱獄までの緊張感を煽り立てる。
もう40年以上も前の作品なのに、
BLMの問題があったり、アメリカの根深い深層が伺いしれた。
点呼が1日12回もある中で、
どうやって脱獄を図ったのか。
これが実話という事がまず驚きである。
しかし、
この脱獄に賭ける地道な努力、忍耐は、捕まる前に他に使ってほしいと思ってしまう。
救命具の調達に四苦八苦したり偽の格子や手作り人形、類い稀な才能があるんだから…
抜き打ち検査のシーンは本当にドキドキした。飄々としらを切るイーストウッドは流石。
3人で力を合わせるラストから、
エンドクレジットの不気味な人形の笑顔まで、全てがキマってる。