ドラミネーター

アルカトラズからの脱出のドラミネーターのネタバレレビュー・内容・結末

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

一切の誇張がないような演出。エンターテインメントというより、「脱獄」のリアリティを追求したような作品。もちろん、それもまたエンターテインメントだが。
実際の脱獄はこれぐらい地味なんだろう。そもそも"目立たないように"というのが脱獄の大前提だし。

登場人物は皆、凶悪犯罪者だが、やはり1人の人間であり、一人一人の人間模様がよく描かれている。

最後に「予想は外れて溺死体は見つからなかった。その後1年を経ずしてアルカトラズは閉鎖された」的な字幕ナレーションが出る幕引きがかっこよすぎた

今、ごく普通に社会で生きれていることに感謝。普通の、一般的な社会生活を送ることができるというだけで、とてつもなく幸せを感じるわ。今日も明日も明後日も、自由に自分の意思で自分の行動、食事を選べる。これがどれだけ幸せか。
こういうことに気づかせてくれる映画には時々出会うが、やはり自分の気持ちを軽くしてくれ、本当の幸せとは何かを教えてくれるよい作品である。感謝。