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断崖のPoMooNのレビュー・感想・評価

断崖(1941年製作の映画)
2.9
ヒッチコック作品好きだけど全て凄いとはならない。これもその一つ。80年以上前だから、技術や目新しさがその当時はあったのだろうと推測。
ケイリー・グラントはまさかのクズ男。ハンサムで兎に角立板に水に喋るジョニーはお金持ちお嬢で世間知らずのリナに近寄り結婚。半分くらいまで大袈裟なラブロマンスが延々続き、いつサスペンスになる?と途中飽きた😩リナは財産目当てに近寄る男は嫌といいながら、一番それっぽいジョニーにゾッコン。定職持たず、借金に使い込み、結婚祝いの椅子を売ってギャンブルや怪しげな嘘三昧。ジェントルな出立でクズさ満載。だけど誠意を見せる箇所もあり、後半やっと原題の疑惑となる。ここでリナが感じる疑惑、精神的恐怖の心理攻防で最後もハラハラ。ジョニーは白か黒か?人は簡単には変わらない、ジョニーがリナへ向けての言葉は実はジョニーにも当てはまるのでは?見終わった後の夫婦のその後がとっても気になるエンディング。
見ていての疑問。リナは若いのになぜ老眼の様に文字を見る時だけ眼鏡するの?近視なら近づけたら見えるはずだし、近視なら遠くや人の表情はハッキリ分からないはずだし。何とも不思議な演出。
No.890
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