ウエスタンのNEZUMIのレビュー・感想・評価

鑑賞記録

砂埃舞う駅の風車が
油切れで音を立てている
ハエに遊ばれながら男は列車を待っている
天井から漏れる水をハットに受け止め
喉に流し込みながら
もうひとりの男もじっと待っている
監督の遊び心も入った
見事な出だしの西部劇だった
とにかく格好いい
挿入された音楽もいい
イーストウッドやジェンマもいいが
寡黙なチャールズ・ブロンソンがこれまたいい
悪役のヘンリー・フォンダがいい
レオーネ監督には珍しく
強い女性を登場させたカルディナーレもいい
西部劇の中でも傑出した作品だった