ウエスタンの作品情報・感想・評価

「ウエスタン」に投稿された感想・評価

「言わずに魅せる」映画の基本が詰まったような作品。
冒頭10分のブロンソン登場シーンからして濃厚で、時間の贅沢な使い方にうっとり。繰り返し観たい!
役者が歩くだけで悶絶必死な演出、作り込みの凄さに驚く美術、環境音のオンオフで不穏を感じさせる音への拘り、
クライマックスのクローズアップ等々、
凄い所を挙げたらキリがない傑作。
伸び続ける線路の先で、向かい合う男二人。あぁ、対決からは逃れられない!
139
長い映画は好みませんが、ヘンリーフォンダとチャールズブロンソンの一騎打ちが観られたので許した。
KAZU

KAZUの感想・評価

3.8
2019年タランティーノ監督待望の新作に向けて、影響を受けた作品、過去作、オマージュ作などありとあらゆる関連作を巡っていきます。どうぞ、お付き合いください!

『ウエスタン』

「Once upon a time in Hollywood 」とはタランティーノの新作で、「Once upon a time in America」とはマカロニウエスタンの最重要作品三部作を指す。すなわち今作品である。タランティーノにも多大な影響を与えているらしく、確かに影響が見え隠れしています。

荒野に鳴り響くハープの音色と銃声にしびれます。終始続く緊張感や漢汁満載の画力に引き込まれます。蝿の羽音ひとつ、埃舞う冒頭の演出から只ならぬ雰囲気で、他のマカロニウェスタンと一線を画す。さすが、タランティーノが惚れ込んだ作品。
スコアが示すように長尺ながらフィルマ内でも評価が高く、見応えある作品でした。

チャールズブロンソンが激アツでした。
室温が2度上がった🔥🔥🔥
Kuuta

Kuutaの感想・評価

3.9
ウインドリバーの影響で、じっくりとした西部劇が見たいモードになったので見てみた。

長く間を取っても死ぬ時は一瞬、という緊張感。3人出てきたと思ったら全滅し、4人出てきたと思ったら全滅する。どのシーンも顔のドアップで焦らす焦らす。冒頭の駅で風車がキーキー鳴り続ける音が耳に残る(監督はあの風車に油を刺そうかと提案したスタッフに激怒したらしい)。

駅に着いたジルが駅舎を抜け、細部まで作り込んだ「街」に出ていく様を俯瞰で捉えたワンカット、あまりにも決まっていて、モリコーネの音楽も相まって監督のドヤ顔が浮かんでくる。「アメリカの良心」的なヘンリーフォンダをあえて悪役に置くことで倫理観を揺さぶるキャスティングの妙。ハーモニカとシャイアンが出会う酒場までの序盤は、息もつかせぬ迫力だった。中盤やや中だるみも感じるが、終盤撃ち合いが始まるとまた楽しくなってきた。ハーモニカの正体も最後の最後まで引っ張る。決闘だけで5分以上かける。

線路の敷設に近代の訪れを重ね、時代に取り残される3人の男と、コーヒーを淹れられるくらい田舎に馴染んだ新時代の女を対比させる。昔ながらのコテコテの復讐劇と、アメリカン・ドリームを追う商人達の運命が交錯する。

正直私からするとThe Man with the HarmonicaはMUSEのKnights of Cydoniaのイメージの方が強かったりする。アイルランド移民という設定につなげたいのでしょうけれど、ダニーボーイは時代的に合わないのでは?RDR2が早くやりたくなった。

広々とした映像、ドアップの映像、極上の音楽。「スクリーンで見たい!」。感想を一言にすると、これに尽きる。78点。
真に偉大な作品。カメラの位置と動きだけで三周はいける。そして金かかった美術で更に三周。話の整合性はないし、キャラの揺らぎもありすぎですが、これは歌舞伎なのですよ。お姫様が敵討ちのため娼婦になって本懐を遂げると返り咲き。そういうファンタジー。でも格好いいからいいんです。ヘンリー・フォンダの代表作から落としてはいけない、熱のこもった演技。一番色っぽいのでは?ブロンソンの謎めいた魅力も全開。全くC.C.のほうを向いていないのがご愛嬌。3時間の長尺がたちまち。ひとつの時代の終焉を描いているという点で幕末ものに通づる。


今や作られる事のない世界観。
勧善懲悪の良き世界。

オープニングのかっこよさは秀逸。
「ブリット」級。

他の西部劇とは一線を画する。
滝和也

滝和也の感想・評価

4.1
無法の西部に黄昏が
来るとき、一陣の風
大地に吹く…。

もの悲しきハーモニカの音色と共に。

「ウェスタン」

古き男たちは風となりて去り、
女は大地となりて豊穣を呼ぶ。

西部開拓末期、その終焉に生きた男と女の宿命を描いた群像劇です。監督はマカロニウェスタンの巨匠、セルジオ・レオーネ。音楽はエンニオ・モリコーネ。イタリア・アメリカ合作作品であり、潤沢なハリウッド資本を使い、暮れゆく西部開拓時代を、西部劇の終焉すら漂わせ描き出します。

寡黙な復讐者ハーモニカことチャールズ・ブロンソン、非道なる殺し屋フランクにヘンリー・フォンダ、優しき無法者シャイアンにジェイソン・ロバーツ。3人の西部劇を代表する男たちに囲まれる、強き美しき寡婦にイタリアの至宝、クラウディア・カルディナーレ。彼女が狂言回しとなり、3人の男たちの思惑が交差する群像劇でした。

潤沢な資金を元に贅沢なセット、カット割を使い、ゆったりと進む展開なのですが、常に緊張感を醸し出し、油断のならない西部の世界を表現していました。

オープニングシークエンスの10分の決闘に至るまでの展開。駅で待つ殺し屋の描写から汽車が到着。誰も降りないかと思われた瞬間。汽車の向こうから現れるブロンソン。これぞ西部劇と言う構図、そして一瞬の早撃ち。これを贅沢と言わず何とする(笑) このシーンを代表に、ありとあらゆるシーンが思いを込める様に、ゆっくりと見事な構図、カメラワークで描かれています。そのペースが合わないとこれは難しいかもしれません。兎に角ラストまで引っ張りますから、そのテーマも、主人公の存在理由も。

そして魅力的な人物たち。美しきカルディナーレを大地とすれば、そこに吹き付ける風は男たち。モリコーネのハーモニカの音色が、その表情、寡黙さをダンディズムに昇華する悲しき復讐者ブロンソン。そして米国の正義を代表するフォンダ。鉄道会社に雇われる殺し屋一味の頭領であり、この悪役でのキャスティングがまた作品を分厚くしてます。足掻きながらも変われない悪役を見事演じます。そして気の良い強面の無法者ロバーツ。ブロンソンを男と認め、飄々と協力してくれる彼に惚れますね、特に(^^)

それぞれ生き方をもつのですが、その生き方は古く、西部から去らざる得ない存在なんですよね。ラストの決闘、その後のシーンに集約されてます。正に大地は残り、古き風は過ぎ去るです。

この西部開拓時代の終焉と言うテーマは同じジェイソン・ロバーツ主演サム・ペキンパー監督のケーブルホークのバラードがやってるんですよね。その新時代の象徴は車でしたが、こちらは汽車がメインで使われています。古く生き方を変えられない男たちと大地の如くビクともしない女性と言うのは現代でも同じですよね。ただその男たちのダンディズムに共感せざる得ません。この作品かなり長いので時間のある時におすすめです。
レイコ

レイコの感想・評価

4.0
西部の雄大な景色を、たっぷりと時間をかけて映し出しているのが印象的。風景を視覚的に印象付けるためか、冒頭の数分間にはセリフがなく、ロングショットを効果的に使い、全体的に余分なセリフや動きが少ない。視聴覚に余白が残るために、世界観に入りやすい。西部劇初心者でも楽しめる作品である。
オープニングからもおおおぉたまらん!
絵作りが一級品
顔面の渋さも一級品
meg

megの感想・評価

-
吹替で。やけに物語が慌ただしく展開するなと思ったら、吹替版75分って!オリジナルは166分なのに(笑)!?もはや別の映画じゃないか~。レビューはオリジナルを観たら書こう。
>|