まさにザ・西部劇といった雰囲気と内容の映画ですが、あらゆる要素で文句なしの完成度です。
まず、キャストがどの役もとても魅力的。特に目力が凄い。 昔の映画はあまり観ないので、どの俳優も初めて観ましたが、小汚い服装を着て、髭も手入れされていないのにカッコいい。冒頭で殺されてしまう敵役ですら印象に残るカッコよさです。男どもに混じって存在感を示すヒロインにも力強さも感じました。
音楽も素晴らしい。シーン毎に実にマッチしたメロディが流れており、ハエの羽音からハーモニカといった効果音までまた聴きたいと思ってしまいます。
ストーリーは一言で言うと、登場人物達の「生き様」を描いています。それぞれが信念を持って行動しており、だからこそ救いようのない悪役にすら魅力を感じてしまう。
50年経っても色褪せず、これからも多くの人の心に残っていくであろう名作でした。