スローモーション男

ウエスタンのスローモーション男のレビュー・感想・評価

ウエスタン(1968年製作の映画)
4.5
2019年見納めはセルジオレオーネ監督の名作西部劇。

三人のガンマンと一人の未亡人、大陸横断鉄道が敷かれアメリカの西部が変わっていく姿を映す。

レオーネ監督は今まで男同士の友情を描いてきて今回は女性の成長物語を描いた。亭主とその家族を殺されたジルは悪徳フランクを倒すためにハーモニカを吹く男と山賊シャイアンと復讐を誓う。一見男同士の戦いに見えて一人の女性が自立していく姿に心を奪われます。

この映画の一番素晴らしい所はオープニングの13分間のほとんどセリフなしの素晴らしいオープニング。風車の軋む音、ハエの羽音、水滴の音、遠くから来る汽車の汽笛。そこからのハーモニカそしていきなりの銃撃戦。

一つの時代が終わると共に新しい時代が始まるラストシーンは哀愁があり寂しく感じました。

来年もよろしくお願いします❗