イチロヲ

ザ・カラテのイチロヲのレビュー・感想・評価

ザ・カラテ(1974年製作の映画)
3.5
アメリカから20年ぶりに帰国した武道家の青年が、世界格闘技大会の裏に悪徳組織が潜んでいることを知らされる。沖縄古武術に精通する日系アメリカ人、山下タダシが逆輸入的にデビューしている、カラテ・アクション映画。

主演の山下タダシは、海賊版ブルース・リーのような怪鳥音を発しながら、重量級のカラテ殺法を披露。役者として不完全なところがチャームポイントであり、彼の辿々しい芝居に「頑張れー!」と応援したくなること請け合い。

本編内では、ナイフ使い、斧使い、鞭使い、吹き矢使いなど、多様な格闘家がマンガのように参上してはぶっ飛ばされる。片言の日本語台詞が飛び交うため、愛着が湧くキャラばかりなのが困っちゃう。

脇を固める出演者では、着物姿のままで太ももチラ見せのカラテを見せてくれる、堀越陽子がセクシー。喜劇要員の山城新伍も、安心の箸休めを提供してくれる。格闘技ブーム黎明期という時代背景を汲み取ることが肝心。
イチロヲ

イチロヲ