「M★A★S★H マッシュ」
「これは何についての映画なんだ」
鑑賞中ずっとこのような感想だった。戦争映画ではあるが、戦場のシーンは一切なく、あるのは負傷者の治療にあたる医師たちと軍人たちのふざけた様子だけ。鑑賞して初めて、本作が、アクションやドラマのコーナーではなく、コメディのコーナーにあった理由がわかった。
コメディなので、笑えるシーンは多々ある。女性がシャワーを浴びている際に、わざわざ椅子を並べて、シャワールームにかかっていた目隠しの布を剥がすシーンは悪趣味ながらも笑ってしまった。
しかし、笑えるシーン以上に「やりすぎじゃない？」と思うシーンが多く、コンプライアンスの重要性が騒がれる現在においては受け入れ難い内容になっているのかもしれない。制作時期もベトナム戦争真っ只中なので、戦地で上映されていたらウケが良かったのかもしれない。
なんとなくだけど「地獄の黙示録」でプレイガールが兵士たちを慰問するシーンを思い出した。
