ゆうゆ

愛の昼下がりのゆうゆのレビュー・感想・評価

愛の昼下がり(1972年製作の映画)
4.1

勝ち組のインテリ男子だけど今回の
主人公も相変わらず薄っぺらな小物感
が否めないのにどこか控えめというか
品がよくてキライじゃなかった。
あの美しいくびれの誘惑からふと
我に返る瞬間の ぐるぐると渦にのみ
こまれるように駆け下りてく階段の
ドラマティックな演出に痺れる。

順風満帆で豊かな日常のなかに潜む
焦燥や欲望、無いものねだりの強引な
刺激に翻弄される主人公の足掻きに
ちょっと寄り添える気もして憎めない
魅力がある。
販売員にしろ 秘書やベビーシッターに
しろ、結局のとこ 登場する女子はみんな
彼の心のうちを見透かしてるような、
それぞれの領域で 手のひらの上で転がし
てたようにも感じられておもしろい。
何気に嫁目線で観てたので 彼女の元に
かえり丸く収まるラストに安堵した。

彼の妄想に出てくる教訓話の歴代ヒロイン
たちが前とは雰囲気が違ってて素敵でした🌸
ゆうゆ

ゆうゆ