「哀れなチャイコフスキーをパリで解き放て」
ソ連時代に党によって解散させられた元楽団員たちが、あの手この手でパリで演奏しちゃう映画。
ロシア人がロシア語を話しフランス人がフランス語を話すという、どこぞのワルキューレとは大違いの骨組みしっかり具合。
いい加減で大雑把で商魂たくましいロシア人楽団員たちの面白さと、狂気染みて快楽すら感じるチャイコフスキーの協奏曲。それを巡るマエストロとソリストの隠された因縁。
ハッピーエンドなのに、単純に感動させてくれない。
おっさん通しのキス暗示描写があるよ。これもチャイコフスキーのせい。