カフカさん

ソウのカフカさんのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ(2004年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
アダムとゴードンは目覚めると密室に閉じ込められていた。2人ともそこにいる理由や、自分達の直前の行動を思い出せない。
両者とも右足首を頑丈な鎖に繋がれていた。扉も閉まっており、脱出は不可能。部屋の中央には、頭から血を流して死んでいる老人がいた。老人は銃とカセットテープレコーダーを持っていた。

アダムはポケットからカセットテープを発見する。ゴードンのポケットからは、カセットテープ、銃弾と何かの鍵が出てくる。
テープレコーダーを取り、2人はそれぞれのカセットテープを再生する。アダムのテープはアダムがこの地下室で死ぬことを予告した。他方、ゴードンのテープはアダムを6時までに殺すように指示し、殺せなかった場合はゴードンの妻と娘が殺されることを予告した。
2人はテープの言葉をヒントに、何とか脱出する方法を探していく。


【感想】
有名な作品なので知っていたけれど、なかなか見られなかった映画。ようやく見ることができた。

見る前はグロテスクな映画という印象が強かったけど、ストーリーや謎解きがあって楽しめた。
すべてはジグソウの仕組んだゲーム。
怖いところもあるが、メインは2人が密室に残されたヒントを説いていくというストーリー。脱出ゲームでもある。

ジグソウの快楽のための誘拐及びゲームへの強制参加(と死)であるのは変わらないけど、ジグソウによれば参加させられた人にはそれなりの理由があるとのこと。ジグソウ自身が病に苦しんでるから色々許せないのは分からなくもないけど、やってることが恐ろしい。

また、伏線もあって面白かった。
例えば、アダムが浸かってる浴槽に何かが浮いている冒頭のシーン。あれは足首の鎖を外すための鍵だった(なお、流れた模様)。
また「常に最前線で見物している」というジグソウの特徴も、死んでいたはずの老人がジグソウだったという展開に繋がる。
ゴードンが勤める病院の雑役係のゼップがゴードンの妻と娘を誘拐したけれど、彼もジグソウの被害者だったという展開もなるほど…と思った。

ゴードンは生還できたのだろうか。もしゴードンが無事ならアダムも助かるのでは?と思った。

いろんな所が痛くなる映画でもあった。ゴードンさんが足首を切断するシーンは結構きつかった。
ちなみに『イエスマン』のジム・キャリー演じる主人公が『ソウ』のこの場面を見ながら、「半分まで切れてんだ。あとは折れ!」と言うシーンを思い出した。
怖さを半減させてくれたジム・キャリーさんに感謝するとともに、『イエスマン』を先に見ていて良かったと思う。


結構作り込まれている印象を持った。無印が一番評価が良いみたいだけれども、2以降はよりグロテスクなのだろうか。
カフカさん

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