ウィンプスハンター

ソウのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
5.0
最近サスペンス、スリラー、ホラーばかり見てて、面白いの基準がわからなくなってきたのでここらで一発一番好きなスリラーを再認識しておこうと。

グロ耐性も何もなかった高校生の自分が、『この映画は凄いらしい』と言う情報だけで怖がりながら観に行きましたね(笑)
そして打ちのめされて、自分の映画観を変えてしまった一作です。

久しぶりに観ても本当に良くできた作品でした。
公開当時『CUBE』×『セブン』みたいなことをよく言われてましたね。
閉鎖空間でのデスゲームと、
それを追い詰める刑事の物語。
それが同時進行で行われる、ソリッドシチュエーションスリラー。
シリーズ通して最大の面白さはここですね。

少ないヒントから徐々に脱出の糸口が見えてきて、何にしても殺すか自分が代償を払わなきゃならないと、その絶望感。
この作品の見所は絶望感だと思います。

ストーリーが進むにつれ、どんどん絶望感が増して行き、最後には絶望氏か残らないですからね。

どんでん返しとはまさにこのこと。
これを越える衝撃は未だに越えてはいないです。
とある人物から出て来たカセットテープ。
そこから現れる一つの<真実>。
脚本、音楽、アングル、演技。
何もかもが相まって最高のどんでん返しです。

ゲームオーバーが告げられ、映画が終わった後、暫く席を立てなかったのも思い出しました。

これで監督デビューしたジェームズ・ワンが今では『ワイルドスピード』や『アクアマン』等の大作を撮る監督になってるのも夢があってすげぇなぁと思います。