青二歳

なつかしき笛や太鼓の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

なつかしき笛や太鼓(1967年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

木下恵介後期。瀬戸内海、塩飽(しわく)諸島最小の島小手島(おでしま)の学校を舞台にした物語。最近瀬戸内海でよくあるアート島のひとつ。瀬戸内海は日本映画の聖地なのかやっぱり風光明媚(だがセットらしいシーンも)。
まさかのスポ根もの。熱血教師の革命。島民は荒んだ大人たちと無気力な子供たちばかり。なぜか自己評価の低い子供たち…そこに地政学的な理由を述べるくだりは面白い。全国津々浦々地域間格差アルアル…そんな彼らに自信をつけようと超絶スパルタでバレーボールを教え込む熱血教師。
なんで東宝に持ち込んだのかわからんがこれが楽しい。泣いちゃった。靴脱ぐところとかベタすぎるスポ根演習なんだけども。ロクでもない大人たちの中にあって網元の藤原釜足がまた可愛いし、おなじみ浦辺粂子もいいおばあちゃんでよかった。島らしい時間の流れがなんとも言えないリズムで囚われてしまったい( ノД`)

クジラの刺青可愛かった。あとタコ漁おもしろい。今はタコを観光の目玉にしてるみたいですが、昔からこの縄に蛸壺つけるやり方なんだな〜
ちなみに9人制バレーボール。1セット21点でサーブ権が2回。1ヶ月でこれならうますぎる…レシーブ下手だがネット際処理うまいし速攻もやるし。東京オリンピックの3年後だからバレーボールなのかな。いやほんと木下恵介何故この脚本を書いたのか。どこまでもベタでスポ根読み切り漫画みたいなんですよ。何故。でも良かったけどね。
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