蛙

サマータイムマシン・ブルースの蛙のレビュー・感想・評価

1.5
ファンの方が多い作品なので言いづらくありますが、個人的にハマりませんでした。

画面に映り込む不自然なカットの数々。伏線というより、後で何か説明があるだろうと予想していると予想通りの説明展開がやってくる。終始そんな展開が続き、序盤である程度予想する展開が最後まで続くのだけど、中盤特に登場人物達により足を引っ張られ、分かりきった展開が遅々として進まない。観ている側の想像の遥か後ろをずっと進んでいる。舞台として観ると情報量の多さから、観客の思考を超えるスピードも出せるのかも知れないが、必要なものだけ見せる映画では愚鈍な話にしか見えなかった。

演出も、演劇の舞台で繰り広げられる演技をそのまま映画で再現した様な不自然なやり取りが続く。誰かが話しているのを他の人物が固まって聞き入っている。少ない場面しか映らない上にモブが殆ど出ないので、異様にスケールが小さく見える。

上野樹里さん、瑛太さんをはじめ俳優さん達の若い姿は美しかったです。
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