蛙

ワイルド・スピードの蛙のレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)
2.0
ワイルドだろぉ〜。

ワイスピシリーズ初鑑賞。アクション映画ではストーリーが添え物で、メインは目の前のタスクを気持ち良くこなす事。と言うのが最近お気に入りの言葉。

頭空っぽにしてカッコいいカーアクションでも観ましょうか😊というノリで見始めたのだけど、添え物だらけじゃん!!アクションシーンが少ない!ステーキ食べにきたつもりが、付け合わせのミックスベジタブルが山盛り出て来た気分です。しかもそれが美味しくない。

物語の全体的に練られていなさ、雑さが目につきます。
まず、囮捜査が大きな縦軸なのだけど、緊張感が圧倒的に足りない。任務を取るか、友情を取るか、はたまた。という葛藤が必要な設定のはずが、主人公ポールが全く悩まない。選ばない。ずっと流されるままに進んでいくから、散歩の様なゆるい緊張感しか生まれない。
流されきっているから行動原理にも共感出来ない。と言うか、何がしたいのか分からない。善良な市民を危険に晒し、危害を加えてない?

演出も完成度が足りない。ぶつ切りの様な編集でテンポも悪いし、カメラワークもダサい。何だあの180度回転やスローモーション。

ただ、見せ場のカーアクションはやっぱり上がる。せめてもう少しこのシーンが多ければ。

アクション映画の本質は目の前のタスクを気持ちよくこなす事、と言うのは同じですが、添え物の物語の質でも満足感が大きく変わるのだなと思いました。

世界的なヒットシリーズの1作目。人気が出て、制作予算が増大してからが本領発揮かな。次も見るぜぇ〜。
蛙