七沖

スピードの七沖のレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
4.3
〝ラッシュ・アワーは命がけ〟
なんか、サラリーマン川柳みたいで違和感のあるキャッチコピーだ…。
個人的には再上映にあたって公募キャッチコピーで候補の一つとして挙がった〝次、停まりません〟がわりと好き(笑)。

爆弾魔によりバスに爆弾が仕掛けられ、速度が80キロを下回ると爆発する!というストーリー。

『アルマゲドン』に触発されて、無性に90年代のアクション映画を観返したくなってきた。というわけで90年代アクション映画巡り第1弾。
個人的に90年代アクション映画のベスト級。
人が飛び出してきた!犯罪者が乗り合わせていた!急カーブだ!この先工事中!ガソリンあと少し!…など、停まれないバスという舞台設定が余すところなく活かされている。

当然のことながら、キアヌ・リーブスもサンドラ・ブロックも若い!
サンドラ・ブロックが演じたアニーは、アクション映画のヒロインとしてとても魅力的。最初はジャックに反発するものの、ベビーカーをはねた際の動揺ぶりなど、善人だと思える言動が多くて好感が持てる。見事なさらわれっぷりも含めて、ストーリーを盛り上げてくれる名キャラクターだ。
「異常な状況で結ばれた男女は長続きしないのよ」はアクション映画史上の名言だと思っている。
ジャックが自棄になったとき、バスの乗客と向き合う彼の手をさりげなく握り続けるアニーのシーンは大好きだ。

無駄のない構成、耳に残るテーマ曲など、まさにタイトル通りあっと言う間に時間が過ぎていくアクション映画の傑作だ。
七沖

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