2001年リメイク、悪名高いラスベガスのホテル王ベネディクトのカジノ資金を強奪するクライム・コメディ。
派手なアクションはないが裏の裏を読んだ作戦が痛快。クルーニーとピットのクールな立ち回りとガルシアの落ち着きはらったダンディズムがカッコいい。
オリジナル作出演のアンジー・ディキンソンやヘンリー・シルヴァなどカメオ出演もあり豪華さに華を添えている。
全てが現実離れしていてエンタメとして楽しんで観たが、このストーリーには正義がなく冷静に考えると犯罪の一部始終を見せられているので、観る側の成熟した倫理観が不可欠。
ベネディクトが悪事で稼いだ金というなら別だが、そんな描写はどこにもないから、ダニー率いる強盗団の方が悪、人を殺さないから良いという事ではない。
1960年オリジナル版はラストで溜息に変わり “悪い事は出来ないね” といった戒めになっていたけど、これはそれがない分危険な作品。
泥棒をカッコいいと思わせる作り方には疑問を感じた。
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト
ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
マット・デイモン
アンディ・ガルシア
ドン・チードル
エリオット・グールド
カール・ライナー
ケイシー・アフレック
スコット・カーン
エディ・ジェイミソン
バーニー・マック
シャオボー・クィン