わんこ

アーティストのわんこのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.5
もう最っ高✨
ラストからの畳み掛けるような展開と見終わった後のドキドキが止まらない!
興奮と感動と胸が高鳴るとはこういうことか。良い映画を観た…という充実感。
そしてMOST MVPは間違いなく芸達者なわんちゃん。可愛すぎか。

この映画あまりにもよく出来てるから忘れがちだけど"2011年の"映画なんだよね。
途中であ、これ最近のだったって何回もハッとする。
無声映画からトーキーへの移り変わりを描いてるんだけどこの映画自体もなんと無声。
音はほぼ音楽のみ。
これがまた効果的にすら感じられて音楽の重要性を再確認させられた。

当時は斬新だったトーキーに対する単なる期待感だけではなく無声映画というひとつの時代の象徴が終わる不安や物寂しさとかっていう葛藤も見事に表してた。


満点じゃない理由としては
①出会ってすぐ恋に落ちるというディズニー的展開が時代背景にはマッチしてるんだけど個人的にはもう少し掘り下げてくれた方がラストに合点がいく。
のと、
②サイレントの良さとして何を話してるのか とか想像力を働かせて見る楽しみがあると思うからもう少し字幕が少なくても良かったのかも?
単純な内容だから理解できないって事はないと思う。



⚠️以下若干ネタバレあり⚠️

最後は"新しい世代へのバトンタッチ"が明るくポップに描かれていて、ゾワゾワっとしたのがこの映画そのものの演出も無声→トーキーへと移り変わるところ。
この映画を通して当時の人達の心躍る体験を味わえた…!って感じでもう本当に最高でした。