ひよみゆ

アーティストのひよみゆのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.5
【アカデミー賞2024への道 過去の受賞作編①】

間近に迫ったアカデミー賞授賞式を目一杯楽しむために、当日までにノミネート作品をできるだけ鑑賞しておこう!という毎年恒例のこの企画も、今年はこれから鑑賞できるノミネート作品が少ない(理由は先日の「彼方に」のレビュー参照)と思われるので、並行して過去の受賞作をどんどん観ていく新企画【過去の受賞作編】をスタートすることにしました!(完全に自己満足の世界。そしてここまでのくだり長いな!)

さて、この新企画の最初の一本目に選んだのは、2012年の作品賞、監督賞、主演男優賞、衣装デザイン賞、作曲賞の5部門を受賞したこの作品!
(お恥ずかしながら未見でした)

いや〜、これが期待以上に素晴らしい大傑作で、公開時に劇場で観ていれば、その年の「年間ベスト」に選んだかもしれませんね。

あらためて思ったのが、サイレント映画って、ほぼほぼ表情や動きだけで演じなければいけないので、普通の映画よりもむしろ演技力が必要になるのでは?ということ。
その点、主演の2人の演技も見事でしたが、脇を固めるジョン・グッドマンとジェームズ・クロムウェルさんは更に見事な名演且つどハマり役で、いやいや、これならセリフなしでも充分伝わりますよね〜。

しかし、なんと言ってもこの作品のMVP(ドッグだから"MVD"?)は、あのワンちゃんでしょう!
ここに、映画史上に残る"名犬優"←(造語)爆誕です!
カンヌ映画祭での"パルムドッグ賞"も納得で、アカデミー賞でも何か特別に賞あげられなかったかな〜?と思っちゃいました。「アカデミー助演犬優賞」とかね。(なんのこっちゃ)

作曲賞受賞(これも納得!)の音楽も素晴らしく、これまたサイレント映画における音楽の重要性に気付かされました。
さすがオスカー受賞作はやっぱり違いますね〜!
ひよみゆ

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