やべべっち

サムサッカーのやべべっちのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
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サムサッカー=thumb sucker

実は姉が中学くらいまでサムサッカーだった。弟である自分はそれを見るのが嫌で姉がそれをし始めると手を叩いていた。

今は勿論姉はそんな事をしないしあれが何だったのかは今となってはわからない。

自分の部下だった子が急に体調を崩し彼はHDSDと診断されて急に上司が彼はそういう子だから守ってやらないといけないと言い出した。

病名がつく事で安心しそこに全ての理由が解決されたと思って良いのだろうかという疑問が常にある。

だが病名がつかないと救われないケースがある事も私は知っている。私は自覚症状ありで癌宣告された時ほっとしたものだ。何故なら不定愁訴というか原因がわからない時間は辛かったからだ。

解らないという辛さ
解ったと思った瞬間に抜け落ちるもの

ジャスティンにとって世の中はグレーだ、ゼロか100じゃないと悟るまでに時間を要している。やたら色気づいているように見える母も知的で憧れの存在であるレベッカもジャスティンにとってグレーなのだろう。

だがそれで良いのだ。大切なのはグレーなままで生き抜くネガティヴケイパピリテイだ。