桜庭一樹さんに以前インタビューしたとき、お好きな韓国映画をお尋ねしたら、本作を挙げられたので、観よう観ようと思って随分経ってしまった。
時間軸が説明なく前後するのと、セリフで感情の説明が一切ないので、雰囲気で察するしかなく、非常に集中力がいる。
ものすごく重要な、とある事件の原因となった出来事が0.5秒くらいのカットしか映らない。0.7秒かもしれないけど、2回回り観て、一回目では何が写ってるか認識できなかった。2回目は、そのあとにどんな事故が起きるかを知っているから、そのカットがやっと見えた感じ。年寄に優しくない映画。
あと、火傷を巡るとある偶然があって、それがイ・ソンギュンのトラウマになっているんだけれど、偶然に説明がないので、逆に何か関連があるのか必死で探してしまった。
でもやりきれない、とても切ない物語でそれは良かった。クリスチャンだと、より罰を受けるという感覚が迫ってくるのかもしれない。