市川崑監督の「若い人」を見ました。
原作は石坂洋次郎の戦前の小説です。私も学生の頃に読みましたが、文庫で上下巻2冊の分厚い小説で、当時の時代背景があるのでしょうが、資本主義vs社会主義といった政治論争にページの大半が費やされており、とても読むのがツラかったのを覚えています。
ですが、小説のテーマは、私生児として生まれた女学生の性と、男性教師との恋愛という当時としてはかなりショッキングだったと思われるもので、タブーをタブーとしない石坂洋次郎らしい新鮮さのようなものが感じられて、私には強く印象に残っています。
映画の方は、正直何とも言えない出来でしたが、「若い人」の世界を感じられたのが嬉しく思いました。
ちなみに、Filmarksではこの映画は114分と書かれていますが、私が見たDVDは73分でした。約40分間はどこに消えたのでしょう🤔