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ナミビアの砂漠のwayfarerのレビュー・感想・評価

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)
3.0
「ナミビアの砂漠」を見てきました。

主人公は、都内の脱毛エステで働く21歳の女性カナ。カナは同棲中の男がいながら、別の彼と浮気をしたり、ホストクラブで遊んだり。そして男が不在の隙にアパートを立ち去り、浮気相手の彼と同棲を始めます。

しかし、彼との甘い生活も本当に最初だけです。彼との同棲生活では、カナはずっと不機嫌でイライラしっ放しです。彼に難癖を付けて絡んでは罵声を浴びせてケンカを繰り返し、やがて暴力が日常的になります。

いったい何にそんなに苛立ち、荒んでいるのか?カナにはそれが自分でも分からないらしく、思い詰めて精神科を受診してみるものの、具体的に何かが解消されるわけでもなく・・。

カナのような、他人より優れた何かがあるわけでもなく、打ち込める好きなことも無い、将来もイメージできない、毎日を無感動に生きている。そんなイライラ、モヤモヤを抱え込んだ、等身大の若い女性を描いた映画でした。

女性視点の映画だからか、私には「え?なんで?」と共感できない部分ばかりでした。

おそらく、満たされた人生を漠然と求めているものの、具体的に何をどうしたいのかが自分でも分からず、それでささくれ立った、生き苦しい思いをしているのかな?と私は思いました。自信はありませんが。

ちょっと感想に困る映画でしたが、カナに似た境遇や年代の女性には、もしかしたらこの映画がぴったり嵌まるのかもしれませんね。
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