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ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街のcatmanのレビュー・感想・評価

4.0
1975年公開。サイコな連続殺人犯を執拗に追う暴走しがちなハミ出しデカが主人公(ヘリンボーンジャケット着用)。即ち仏版ダーティハリー。ユルユルな脚本は置いといて、本作の一番のストロングポイントは兎にも角にもベルモンドの身体を張ったスタント。マジ半端無い。ポストプロダクションで削除されるワイヤーなんてものが無いのはもちろん、高所でも命綱すら付けない危険なアクションは見ていてガチで不安にさせられる。つい「あっぶね!!」と声が出てしまう。近年の非現実的でド派手なスタントに比べ、シチュエーションがリアルで本当にありそうな展開が良い。屋根上から滑り落ちそうになるあの感じ!屋外ロケが多くて当時のパリの街並みやファッション、室内のインテリアも魅力的。なんだけどやっぱり本作はJPBの映画人としての意地とガッツ、そして人並み外れた身体能力に尽きる。普通こんなん出来ひんやん。120分。
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