千嶋淳也

シャッター アイランドの千嶋淳也のネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

トラウマ、PTSD、薬物による幻覚や精神疾患とは、を考えさせられる映画。最近は自律について学び、考えることが多かったので、そういった意味でも考えさせられる映画だった。

しばらく映画を観る機会もなく本ばかり読んでいたので、ビクッとする場面が多くて心臓に悪かった…。
ディカプリオの演技は流石。というかディカプリオに限らず全ての役者さんが素晴らしかった。

内容に関しては、あまり深読みしすぎると楽しめないな〜と思いつつも、中盤までの展開はそこまでのストーリーでなんとなく予想がつく感じだったので、どう締めるのか、彼の記憶と周りの言うことのどちらが正しいのか曖昧なまま終わるのも面白いな、と思っていたらそう来たか、という感じのラストで良かった。
あの種明かしの後にもう一度観ればきっと、ここも伏線だったのか!とか、最初の印象と違う場面が沢山あるのだろうけど(途中の取り調べらしき場面で女性患者?と見せかけた職員?がメモに「RUN(逃げろ)」と書いた意味はなんなのか、とか)、でももう一度見返すにはちょっと重たくもあってそこが悩みどころ。
一つ解せないのは、本物のレイチェル(?)のところに辿り着く前のチャック。タバコを残すのは下に行かせて洞窟を見つけさせるためなんだろうけど、下を見た時にチャックが倒れていたように見えたのは幻覚なのか、本当に倒れていてテディが降りるまでに消えたのか。幻覚ならどういうメカニズムなのだろうと思った。類推が見せる幻覚というものの科学的根拠はどこまであるのだろう。そもそも崖下にチャックの姿を見つけたのが僕の幻覚だったり…なんて。