このレビューはネタバレを含みます
観れば観るほど作品の謎や雰囲気にのまれていった。
作品のところどころに仕込まれた伏線がとても巧妙で素晴らしかった。
クライマックスではどんでん返しがあって、自分に合った作品だと思う。
自分が本当のことを言っても頭がおかしいと言われて信じてもらえないのは怖いと思った。
ラストシーンでも結局主人公が本当に病気なのか、はめられてしまったのかは謎のままだが、最後の担当医に対する言葉である「怪物として生きるか、善人として死ぬか」という言葉から、おそらく正常な意識は取り戻しているが、彼自身何度も同じことを繰り返すことに疲れてしまったのだろうと個人的には考える。
また、担当医たちのラストシーンのつらそうな表情からも、彼は本当に患者だったのだろうという根拠になる。
終わってからも推理し続けることができる良作。