ロジャー・ムーアがインタビューで語っている。
「映画で見なくても世の中は問題だらけだ、観客には退屈な日常を抜け出して夢のような世界でくつろいでほしい」
「今のところ、やりたい作品は特にない。銀行が"口座がカラだ"と言ってきたら次の出演作を探すよ。多分、来週だ」
真面目さとユーモアを忘れないイケてるオヤジだ。
ロジャー・ムーアのボンドも3作目。
もうかなりハマっている。どう見てもボンドだ。
今回のロケ地はエジプトで、ピラミッドやスフィンクスをバックに豪華で美しき演出の数々。潜水艇に変形するボンドカー(Qが最初ボンドに色々説明しているが観客にはそれが聞こえない演出が見事)むちゃくちゃデカイ殺し屋ジョーズの登場。巨乳美人のボンドガールにしてKGBのスパイ。
敵は大富豪の変態オッサンにして、その海上トンデモ基地はタートルズのクランゲがいる基地かよ!と思わせる馬鹿っぽいデザイン。
この大味感がまさに007。最高の娯楽大作だ!
最終的には、上司や役人たちが(やれやれ…ボンド君には困った)と見てる前で英国紳士のキザな台詞を言い放ち2人のスパイは愛し合うという構図に、こういうテンプレはやはりボンドが生みだしたのだと再認識。
フィフス・エレメントの最後も、
ある意味SF版ボンドとボンドガールのオチだと気付いた次第です(笑